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大会長挨拶

公益社団法人日本産婦人科医会第40回性教育指導セミナー全国大会 会長

京都産婦人科医会 会長

田村 秀子

 

 この度、平成29年7月30日(日)、京都ホテルオークラにおきまして、公益社団法人日本産婦人科医会・第40回性教育指導セミナー全国大会を開催することとなりました。第40回という記念すべき回を京都の地で開催できること、誠に光栄に存じます。

本会は公益社団法人日本産婦人科医会の重要な会の一つであり、その内容は単に性教育にとどまらず、少子化問題、妊娠の高齢化問題、さらには性暴力被害者対策、など多義にわたるテーマが取り上げられてまいりました。

今回は「15歳以下の妊娠・出産をゼロにするためにー今私たちができることー」をメインテーマと致します。

15歳以下という、すべてが望まない妊娠であるはずの年齢の中絶・出産が、一年間にそれぞれ1500件余、500件余もおこっております。いたいけな少女たちの将来を守っていくために、私達は性教育のみならず、避妊法の教育、ピルの普及、に努めなければならないと考えております。

日本の性教育はまさに貧弱です。それゆえ、思春期の少女はもとより、その親世代の女性も、ほとんど婦人科受診の重要性を認識していらっしゃいません。このことが、子宮頸がんワクチンの遅れや、OC・LEP普及の足かせになっているともいえるのではないかと考えております。

これらのことを是非多くの女性に周知し、また全国の産婦人科医が女性に対峙した時お役に立てるような情報を発信する、そんな会にする所存でございます。

なお、関連行事と致しまして7月29日(土)に府民公開講座を京都府立医科大学図書館ホールにて開催いたします。こちらはテーマを「若年の妊娠 守ってあげたい~You don’t have to worry.~」とし、全国産婦人科医が演ずるロールプレイなどを通じて府民の皆様に若年妊娠の問題提議をしたいと考えており、府市民の皆様のお役に立てれば幸いと存じます。

暑い京都でございますが、祇園祭も過ぎ大文字の送り火まで2週間、京都の喧騒も中休みの時期でございます。懇親会におきましてはあでやかな芸舞妓さんとの語らいのひと時をお楽しみいただく予定でございます。

どうぞ皆様、「そうだ、京都 行こう」とお越しくださいますようお願い申し上げます。

末筆ではございますが、皆々様の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます

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